伝統的なマーケティングツールの考え方では、４Pが基本となります。すなわち、製品（Product）、価格（Price）、流通（Place）、プロモーション（Promotion）の４つです。ここで、製品には多様性、品質、ブランド、特徴といった要素を、流通には立地、プロモーションには広告や販売促進といった要素を包含させています。これが基本ですが、当事務所の場合、中小企業においてはProductとPromotionから特にPerson（誰が）を抜き出して、５Pとしてコンサルティングを行っています。中小企業では、スタッフが何千人もいる大企業と違い、誰が言ったとか、誰が提供するのかといった要素がかなり顧客の満足度に影響してくるからです。
さらにクリニックでは、Price と　Place　はほぼ固定であるため、ひとまず置いておきます。すると、クリニックで考えるべきマーケティングツールは、Product、Promotion、Person　の３Pになります。すなわち、誰が、どんなサービスを、どんなふうに知らせて提供するのか、前ページの３つの局面で考えていくことになります。